あらゆる広告媒体で見受けられる、人物写真のツルッツルテッカテカの画像加工、あれやめませんかね。
元の肌の質感はもはや見る影もなく、不自然を通り越して気持ち悪いこと極まりない。
あれは本気で“いいもの”として判断して為されている処理なのか、ずーっと疑問です。
お肌とかね、少しでもキレイに見せたいのはわかりますよ。
けど、私から言わせりゃむしろあんなの、きったねーよ、と。
キレイとか、カッコイイの解釈をはき違えてる人が多過ぎると思うのです。
二流、三流のドラマとか、ビジュアルが売りのアイドルとかの広告でそういう加工が施されるのならまだしも、今やなんでもかんでもツルッツルテッカテカじゃないですか。
なぜ? 事務所の指示? タレント側も、果たして本当にあの処理を望んでいるの?
まあ別にやりたきゃ勝手にやりゃあいいけどさ。問題は、あまりにも蔓延し過ぎて、そんな安っぽい見た目が様式美と化してしまうことですよ。
今やアプリケーションの進化で、誰でも手軽に画像加工が施せる世の中。
当然素人は世に多く出回るビジュアルを見本とするよね。
あのツルッツルテッカテカの仕上がりこそが“正解”だと勘違いしちゃって、そんなんが多数派として力を持っちゃった日には、本当に“いいもの”の本質はますます見失われていくことになりますよ。
デザインする側は本当にあれをいいものとしてつくっているのだろうか。
だとしたらその人たちの慧眼は高が知れてるし、大人の事情が絡んでそうした処理を施さざるを得ないような現場なら、辞めちまえよ、とすら思う。
全然いい仕事してないからな、あなたたち。
映画とかもさ、興味が湧いて「観たいな」と思っても、いざポスタービジュアルが解禁されてあのキモ加工モノだったりしたら、途端に観る気が失せるしな。
デザイナーもバカじゃないんだから、上の指示に従うばかりじゃなくて本来持っている矜持をもっと大事にしなさいよ。
誰か一人でも疑問の声を上げる人はいないものかなとこれまで静観してきたけど、あいにく、少なくとも自分の周りには一人もいなかったので、ここではっきり苦言を呈しておきます。
その画像処理、ちっともよくねーからな!
それともなに? 今やデザインの学校では、ああいうものこそ推奨されてたりするのかな。
フォトショの授業では「よりツルツルの肌質にする加工がいいんだよ」だとか「この広告のレタッチを見習いなさい」だとか教わっていたり、する?
だとしたら、ヤバイな。
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■今日の一曲
Fazerdaze「Lucky Girl」

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