タクシーには乗らない。
仕事の移動で指示を受けた場合などは別だが、その他の場面では、余程のことがない限り乗らない、と決めている。
そもそもおまえ、タクシーに乗れるほど金の余裕ねぇだろ、と言われてしまえばそれはその通り、と認めざるを得ないのが哀しいところではあるが、どっこいこれがたとえばいくらでもお金に余裕がありますよ、レジ横の募金箱にすら躊躇なく紙幣を突っ込めるよ、という立場であったとしても、乗らないと決めている。
乗りたくない、と思っている。
すべてのドライバーがそうだと言うつもりは毛頭ないが、街を歩いていて、運転マナーのなっていないタクシーが如何に多いことか。
歩行者を省みない右左折、信号の変わり際、既に赤になっているタイミングでの思い切りアクセルを踏み込んだ強行、などなど、道行く光景をざっと睥睨してみただけでもげんなりしてしまう。
「タクシーに乗ろう」と思い立つ方が無理な話だと感じる。
仕事上必要が生じて乗ったことはあるが、まあ乗っていて心地の良い運転だったと感じたことは一切無く、むしろ目的地に着いた先でメーター稼がれて1ランク金額が高く付いたりだとか、不愉快な思いをしたことの方が多い。
かなり荒い運転で運ばれた挙句、そいつの口から出たのが「ドライバー歴云十年、一度も事故を起こしたことがないよ」という、過信・驕慢以外の何ものでもない戯言だった時には返す言葉を失った。
そんなの今後事故を起こさないことの保証に一切なり得ないし、そんなことをステータスにしてあんな危険な運転をされたのでは堪ったものではない。
こういう人こそ、いつか事故を起こすんだろうし、起こした時には自分に過失がないような言い訳じみたことをぬかすんだろうな、とつくづく思った。
どうか免許失効しますように、と願うばかり。
などと不満を言いつつも、終電逃したりとかした際には結局タクシーに頼るんだろ!?
との声も聞こえてくるかもしれない。
否、乗りません!
数年前、職場の忘年会で、ただでさえ参加したくなかった一次会から、拒否権無く二次会、三次会と付き合わされた挙句、深夜3時過ぎの新宿でほっぽり出された時のことだ。
上司に「これで自宅まで帰れるだろ」とタクシー代として掴まされた1万円。
確かにじゅうぶん帰れる金額ではあったが、無理矢理マズイ酒の会に参加させられた挙句、嫌いなタクシーに乗って帰るのではあまりに後味が悪過ぎる。
ということで、そこから始発の列車がやってくるだろう時間を見計らって、真冬の寒空の下、田端駅まで延々と歩いた。
酔いと凍えで、帰宅後重度の頭痛と吐き気に襲われたが、それでもタクシーに乗って帰るよりはマシだったと思っている。
それほどまでに、私のタクシーに対する嫌悪感は強い。
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■今日の一曲
THE YELLOW MONKEY「NAI」
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