大谷翔平選手は、私ごときが言うまでもなく素晴らしいアスリートであるし、嫌いではないのですが、彼が何か成果を上げるたびに頭が悪そうに沸くメディアの報道の仕方は、うーん、どうかと思うんですよね。
やれホームラン打った。
やれ盗塁した。
やれ何年ぶりの快挙。
やれ史上初の記録。
私は知りたいのは、もちろん成し得たその数字で見える結果もそうなんだけど、もっと知りたいのって、そこに至るまでにどれだけの準備をし、律し、実らせていったのかっていう過程の部分なんですよね。
見えづらい部分だからこそ、そこにフォーカスを当ててほしい。
もうね、どんなおうちに住んでるのかとか、犬が始球式やったとか、やってるのはお話にならないですよ。どうでもいいです。
一般の人がミーハー根性でそういうのをおもしろおかしく知りたがるのはいいですよ、けど、幼稚極まりない内容の報道を公共の電波を通して流してるのは浅ましさの極致。
いわゆる“流行り”ってそういうものだよね、と言われてしまったらそれまでだけど、伝わってくる内容に知性・独創性を感じられるものが無い、そんな報道が多過ぎる。テレビをほとんど見なくなった私でさえこれだけ辟易しているのだから、日常的に視聴している方は、もっとウンザリした気持ちになっているのではないのかな、と考えたりする。
どうですか?
鈴木誠也選手や、今永昇太選手、吉田正尚選手などなど、メジャーで活躍している日本人選手はたくさんいる。それらを公平な目で追っていたとしたら、今のような偏ったニュースにはならないと思うんだよな。
結果だけじゃなくて、日々の努力の部分にね、ちょっとでも目を向けているのなら、とてもじゃないけど唯一人を英雄のように祭り上げるバカな真似はできないでしょう。
おいしいところだけ食べて、ごちそうさま。
要は、そういうことですね。
これ、大谷選手うんぬんだけの話ではなくって、いろんなことに当てはまりますよね。
旬となるタレントがひとたび現れたら、バカのひとつ覚えのように様々な媒体で起用し、何か不祥事を起こしでもしたらハイ、さよーなら。
起用する側はそのタレントの本質を見るでもなく、起用する媒体への適性を判断するでもなく、ただ流行りに乗っかってるだけ。無責任。
食べるだけ食べ散らかして、飽きたところでおしまい。
行儀悪いことこの上ないですね。
受け手もただ与えれたままを享受しているだけじゃありません、こういうのって、案外よーく見えてるものです。
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■今日の一曲
SOPHIA「チョーク」
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