ダメな広告に物申す

↑ディスプレイ広告で度々表示されるこれは「“自社の品を広報する”といった本来の目的を見失った広告」の典型。


ポーズの不自然さ。
もっと言ってしまえば……ダサさが際立つ。
まず、何らかのカードを手にしてこんな持ち方しないのよ。
ダサさの極致。


“タレントを起用する”ことが先行しちゃって、広告としての精度が著しく疎かになった残念な成れの果て、にしか見えないのは私だけ?
この広告を目にして「よーし、このカードを持とう」(購買意欲向上)だとか「このカードはどういう内容なんだろう」(興味関心喚起)だとかいった感情は持てないでしょう。


商品がよりよく見える効果が発揮できるのだとしたら、ポーズなり表情なり、誇張したものになるのはいいことだと思うのだが、この広告で起用されているタレントがやらされているポーズといったら、まったくもって逆効果もいいところである。

男性は「どこの指で挟んでんねん」とツッコみたくなる独特のカードの見せびらかし方に加え、滑稽な決め顔というサムいコンボ。

女性に至っては、レアカードでも引き当てたかのようなはしゃいだ姿が、何度見ても頭が悪そうに映ってしまってひたすら哀れ。


どういう流れがあって、こんな広告が「良し」とされ制作進行に至ったのか、興味津々。
でもね、街に溢れ返っている広告の中には、結構こういうの多いんだよねえ。


わりと肌の質感とかはきっちりレタッチされてそうなのに、切り抜きが雑なところは、携わったデザイナーのせめてもの抵抗か。
ともすると「こんなクソダセェ仕事やってられっかー!」といった慨嘆がそこはかとなく聴こえてきそうである……。



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■今日の一曲
Heather Nova「Virus Of The Mind」

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